派遣で音楽の仕事を探す場合、音楽業界であればどんな仕事内容でもいいのか、音楽に関連した仕事にこだわるかで勤め先が違ってきます。前者の場合は、事務や経理、営業などの仕事があります。後者となると音楽ライターや音楽雑誌の編集者などが該当しますが、音楽の知識や語学が必要になる場合があり、洋楽に強くないと勤めるのは難しいかもしれません。そのような会社の場合、外国人アーティストに関わる機会が増えるからです。外国語が話せれば、仕事の幅がぐっと広がります。
派遣先に多いのは、音楽プロダクション、レコード会社、音楽関連の出版社、イベント会社などです。音楽プロダクションやレコード会社は音楽配信をしたり、音楽関連の出版社では書籍を発行しています。ミュージシャンやアーティストに会うのが目的なら、イベント会社に派遣されれば、コンサートの設営に携わる機会が増えます。
バンドマンやミュージシャンなど、音楽活動をしている人は、音楽業界に関わっていればデビューに結びつくきっかけなどがあるかもしれません。デビューに直接結びつかなくても、音楽業界を支える仕事に携わることで、将来的に役立つことも多いでしょう。音楽が売れる仕組みを勉強する機会にも恵まれます。
音楽業界に勤めるにも、事務や経理に配属されることになると、音楽の知識などよりパソコンの技術や簿記などの専門知識が必要になります。仕事に必要な経験も、事務や経理の実務経験が問われます。募集要項には「音楽が好きな人」などと書かれていますが、音楽に詳しい必要はありません。ただ、自分の好きな歌手などに関わる仕事の方が楽しい場合はあるでしょう。
音楽業界の派遣の仕事で多いのは、事務や営業といった直接音楽に携わる仕事ではないので、必要なスキルもパソコンが使えたり、コミュニケーション能力が高いことなどが要求されたりします。また、インターネットを利用する仕事が増えてきていることから、IT関連の仕事に就いていた人のスキルを活かせる職場もあります。
音楽業界の派遣の仕事に必要な経験は、事務であればデスクワークに関する実務経験。営業の場合は、出版社や書店関係で営業をしてきた経験のある人が有利です。音楽業界で働いていた実績がなくても、ほかの業界での実務経験があれば、派遣で入社することが可能です。
