働くための方法として、正社員やアルバイトがありますが、これ以外にも最近は新しい労働形態が誕生しています。それが派遣と契約社員です。ニュースや新聞などで話題になることが多く、ご存知の方も多いでしょう。
しかし、具体的に仕事内容や処遇にどのような違いがあるのかを知らない方もいるでしょう。それでは、派遣と契約社員の特徴や違いについて説明します。
派遣として働くことになると、さまざまな業種を任されることになります。仕事内容は一般事務を担当することもあれば、技術職として仕事をすることもあります。特徴としては、特殊なスキルの必要な仕事から初めてでも簡単にできる業務まで幅が広いことです。
一方、契約社員の場合は、専門性の高い業務や特殊なスキルを要求される仕事が多いです。即戦力として期待されることがあり、派遣よりも大きな責任のある仕事を任されることもあります。
派遣社員の場合は、雇用関係はあくまでも派遣会社と契約していることになります。したがって、派遣先の企業とは直接関係があるわけではないのです。
一方、契約社員の特徴としては、企業と直接契約をしている立場となります。この点が派遣とは大きく異なっています。
契約期間の長さも異なり、派遣の場合は比較的短期間であり、3ヵ月や半年、1年などです。一方、契約社員の場合は数ヶ月から場合によっては1年以上であることもあります。
また、法律によって契約期間には上限が定められています。基本的には3年が上限となっています。ただし、特例があり、契約社員の場合は条件を満たしていれば5年まで大丈夫なこともあります。あるいは一定の事業が完了するまでにかかる期間については、契約社員は3年以上の契約期間働くことが可能です。
もし給与を交渉したいのであれば、派遣社員は派遣元の営業担当に交渉することになります。一方、契約社員の場合は企業と直接契約しているため、その企業の上司や担当者に対して交渉をします。
基本的に派遣社員にはボーナスや賞与はありません。一方、契約社員の場合は企業によってはボーナスの支給があるところもあります。
このような待遇の違いがあります。ただし、派遣か契約社員であるかの違いよりも、どのような職種や業種で仕事をしているかの違いの方が待遇に差は生じるでしょう。